漢方処方学
PR

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)|はちみかんの漢方解説

はちみかん
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

構成生薬

地黄、山茱萸、山薬、沢瀉、牛膝、茯苓、牡丹皮、桂皮、附子、車前子

  • 地黄・山茱萸・山薬→腎の働きを助ける
  • 沢瀉・茯苓・車前子→利水作用
  • 牡丹皮→血液循環促進作用
  • 桂皮・附子→温める作用
  • 牛膝→気血の流れをよくする

使用の指標

  • 中年以降、特に高齢者で手足の冷えや口喝などがある場合の排尿異常に用いられる。
  • 抗がん剤の副作用である手足のしびれに用いることがある。

牛車腎気丸と八味地黄丸の違い

八味地黄丸に牛膝と車前子を足したものが牛車腎気丸で、どちらも腎の不調に用いる漢方薬です。

八味地黄丸よりも牛車腎気丸の方が作用が強く、八味地黄丸の適応で「足腰のしびれが強い」「浮腫が強い」ときに牛車腎気丸を用いたりします。

\Instagramも要チェック/

(参考)

奥田拓男「最新生薬学 第2版」 株式会社 廣川書店、平成23年8月発行

川添和義「図解 漢方処方のトリセツ 第2版」 株式会社 じほう、2021年9月30日発行

その他参考図書はコチラから

ABOUT ME
はちみかん
はちみかん
漢方薬剤師
こんにちは、漢方薬剤師のはちみかんです。 普段は薬局で薬剤師として働いています。 漢方医学・東洋医学が大好きなので、みなさんと一緒に学びを深めていけたら嬉しいです。
記事URLをコピーしました