薬剤師国家試験 第108回-問8 | 過去問解説
はちみかん
はちみかん
薬剤師国家試験問題 〈第100回-問214〉
36歳女性。常に下腹部が張っていて、排便回数は3~4日に一度であり、排便後もすっきりしない。最近は顔に吹き出物ができ、なかなか治らないため来局した。薬剤師と相談し、大黄甘草湯を購入することとなった。
問 214(実務)
この際、薬剤師が確認、指導する内容として適切でないのはどれか。 1つ選べ。
解答・解説は下へ
↓
↓
↓
↓
↓
【解答】 4
【解説】
1.他の下剤の使用の有無を確認した。
→〇 同じような作用の下剤を使用していないかどうか確認する必要があります。
2.妊娠していないかを確認した。
→〇 大黄甘草湯に含まれる大黄には子宮収縮作用があるとされています。妊婦の方や妊娠を希望されている方への使用は避けるべきと考えられます。
3.薬だけに頼らず、適度な運動を心掛けるよう指導した。
→〇 便秘症の改善には適度な運動が効果的とされています。
4.症状が良くならなくても、少なくとも2週間は服用するよう指導した。
→✕ 症状改善がなければ継続的に服用する必要はないと考えられます。甘草も含まれているため長期投与での副作用にも注意が必要になってきます。
症状改善がなければ継続的に服用する必要はないと考えられます。甘草も含まれているため長期投与での副作用にも注意が必要になってきます。
5.脱力感や筋肉痛が現れ、徐々に強くなるようなら服用をやめ、申し出るよう指導した。
→〇 大黄甘草湯に含まれる甘草には偽アルドステロン症という副作用が報告されています。そのため脱力感や筋肉痛が現れ悪化する場合は、服用中止の検討が必要です。