漢方処方学
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六君子湯(りっくんしとう)|漢方解説

はちみかん
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構成生薬

人参、白朮(蒼朮)、茯苓、甘草、生姜、大棗、半夏、陳皮

六君子湯は四君子湯と二陳湯を合わせた漢方方剤です。

適応

胃炎、胃潰瘍、術後の胃腸障害など

【使用の指標】

  • 虚証体質
  • 手足の冷え
  • 腹壁の緊張が弱い
  • 胃内停水がある

※胃内停水:胃に水が溜まってチャプチャプ音がする感じ

六君子湯とグレリン

六君子湯はグレリンの分泌を促進し、食欲増進作用を示します。
さらにグレリンの受容体結合能の増強・グレリンの代謝阻害などの作用もあるとされ、血中のグレリン濃度を高めます。

※グレリン:胃の細胞から血中に分泌されるホルモン。視床下部に作用して食欲を増進させる働きを持つ。

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(参考文献)

奥田拓男「最新生薬学 第2版」 株式会社 廣川書店、平成23年8月発行

川添和義「図解 漢方処方のトリセツ 第2版」 株式会社 じほう、2021年9月30日発行

日本漢方医学教育協議会「基本がわかる漢方医学講義」 株式会社 羊土社、2021年11月15日発行

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漢方薬剤師
こんにちは、漢方薬剤師のはちみかんです。 普段は薬局で薬剤師として働いています。 漢方医学・東洋医学が大好きなので、みなさんと一緒に学びを深めていけたら嬉しいです。
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