コラム
PR

【漢方薬】婦人科3大処方

はちみかん
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

女性には月経や妊娠、出産、更年期などに伴う様々な症状がみられます。

そんな女性特有の悩みに対して漢方薬が用いられることがあります。

女性は7の倍数

古典の「黄帝内経素問」に、女性は7の倍数の歳に身体的変化がみられると記されています。

婦人科3大処方

今回は女性特有の悩みに対し、婦人科でよく用いられる漢方薬を3つご紹介いたします。

  • 加味逍遥散
  • 桂枝茯苓丸
  • 当帰芍薬散

芍薬と茯苓はいずれの方剤にも含まれています。

3大婦人科漢方薬

加味逍遥散

柴胡、山梔子、薄荷など「気」に効果的な生薬が含まれているのが特徴です。
月経前のイライラや更年期にみられる不定愁訴などメンタル的な症状に用います。

〈構成生薬〉
当帰・芍薬・白朮(蒼朮)・茯苓・柴胡・牡丹皮・山梔子・甘草・生姜・薄荷

※注意

甘草と山梔子が入っているため長期服用による副作用の発現には注意が必要です。
牡丹皮による早流産の危険性があるため妊婦の方への使用は控えるようにしましょう。

桂枝茯苓丸

加味逍遙散や当帰芍薬散は虚弱体質の方に用いるのに対し、桂枝茯苓丸は比較的体力がある方に用います。

血のめぐりを良くし、冷えやのぼせのある方に適しています。

〈構成生薬〉

桂皮・茯苓・牡丹皮・桃仁・芍薬

※注意

牡丹皮による早流産の危険性があるため妊婦の方への使用は控えるようにしましょう。

当帰芍薬散

痩せ気味で虚弱体質の方に用いられます。

朮、沢瀉、茯苓といった利水作用をもつ生薬が多く含まれているのが特徴です。

また加味逍遙散や桂枝茯苓丸とは異なり、牡丹皮を含まないため、妊婦の方にも使用できます。

〈構成生薬〉
当帰・川芎・芍薬・茯苓・白朮(蒼朮)・沢瀉

ABOUT ME
はちみかん
はちみかん
漢方薬剤師
こんにちは、漢方薬剤師のはちみかんです。 普段は薬局で薬剤師として働いています。 漢方医学・東洋医学が大好きなので、みなさんと一緒に学びを深めていけたら嬉しいです。
記事URLをコピーしました