奈良漢方モノコト市が開催されました【イベントレポート】
2022年3月4日~6日の3日間で奈良漢方モノコト市というイベントが開催されました。
奈良漢方モノコト市とは
2022年3/4(金)~3/6(日)の3日間で漢方のイベントが奈良県で開催されました。
漢方に特化したイベントでこんなにオシャレなイベントは珍しく、とても楽しく参加させていただきました。
3/4(金)3/5(土)3/6(日)
漢方のモノコトに楽しく出会う、3日間の祭典!
実は奈良は、漢方とゆかりの深い地であることをご存じでしょうか?
漢方薬は、5世紀にまず朝鮮半島から大和(現在の奈良県)に伝わり、7世紀には、遣隋使・遣唐使によって中国からも伝わるようになったと考えられています。日本書紀によると、611年5月5日、推古天皇が最古の「薬狩り」を現在の奈良県宇陀市で行いました。薬狩りとは薬の原料の野草などを集めることです。
これが由来となり、5月5日は「くすりの日」と定められています。
そんな漢方伝来の地・奈良で、漢方のモノコトに楽しく出会う3日間の市を開催します。
漢方にまつわる材料を使った食品・雑貨などのモノ。漢方を身近に感じさせてくれる、本・トーク・ワークショップなどのコト。これも漢方、あれも漢方。苦いイメージだけではない、いろんな「漢方」に出会う中で、明日の暮らしにちょっとよいヒントが見つかるかもしれません。ぜひこの機会を、お楽しみください。
イベント内容
漢方にまつわるモノ・コトにふれるイベントということもあって、漢方に関する書籍や奈良産の生薬を使用した食品が展示・販売されていました。
漢方グッズを制作できるワークショップも行われており、家族連れや友人同士で来ている人などが参加していました。
漢方に関する本がたくさん並んでいて、すごくテンションが上がりました。
\漢方に関する本がたくさん!/
漢方関連の本をAmazonで見る出店ブース
出店ブースではオシャレなアロマやお灸が並んでいたり…
正倉院カレーという奈良県らしいカレーも販売されていました。
ちなみに正倉院の宝物の中には、21の漆櫃に納められた60種類の薬があるそうです。
奥大和ビールがめちゃくちゃ気になりました。
ただ重たかったので、ビールの購入は断念しました…
奥大和ビールのブースでは小さなトウキの苗が置かれており、トウキの葉を観察することができました。
奈良県の漢方メッカ推進プロジェクトのブースもありました。
奈良県ではトウキをはじめとしたさまざまな生薬(薬用作物)の生産を行っています。
生薬の国内生産の推進は、漢方薬の安定供給や品質保持の観点からも重要だと考えられています。
奈良県がどのような取り組みをされているか気になる方は、奈良県のホームページをご覧ください▽
実際の生薬もいくつか並んでいました。
薬学生時代の生薬のテストを思い出しました。
(薬学部では生薬の授業で、実物の生薬を見て「この生薬は何でしょう?」というテストがあるんです)
会場のBONCHIに常設されている「ならBonbon」というお菓子屋さんにも行きました。
「ならBonbon」というキャンディーの材料にはいずれも奈良県産のものが使用されており、一つ一つの商品にこだわりを持っておられました。
ここのキャンディーは化学香料・化学着色料不使用なので、自然のままの風味や色合いを楽しめます。
今の時期のオススメは大和橘(やまとたちばな)ということで、私も知人へのお土産にいくつか購入させていただきました。
通常の大和橘とは別に、期間限定商品として青い大和橘も販売されていました。
キャンディー以外にもいろんなお菓子が並んでおり全部の商品が可愛くて、どれも買って帰りたくなるものばかりでした。
こちらのお菓子屋さん常設店なので気になった方は、行ってみてはいかがでしょうか。
ワークショップ
ワークショップのコーナーでは『世界に1つだけの漢方グッズを作ろう』をテーマに漢方グッズづくりを体験することができました。
入浴剤、におい袋、キハダスプーンの3種類の中から好きなものを1つ選んで作ることができました。
入浴剤:漢方の草花の効能と香りを自由にブレンドして作る入浴剤
におい袋 :数種類のハーブを自由にブレンドして作る香りグッズ
キハダスプーン: 漢方の原料となるオウバクの芯材を使った天然木スプーン
スタッフの方が丁寧に教えてくれて、どれも10分程度で簡単にできるものになっていました。
今回は事前予約不要で、定員6名となっていましたが混みあうことはなく、スムーズに体験することができました。
入浴剤、におい袋、キハダスプーンの3種類の中から、私はキハダスプーンを選びました。
ほぼスプーンの形は出来上がっていたのであとはやすりで表面を削り、ミツロウでコーティングするだけでした。
簡単かと思いきや、ミツロウがベタベタして苦戦しました。
出来上がったものを持ち帰り、丸1日乾燥させて完成です。
なかなか味のあるキハダスプーンができました。
トークイベント
3/5(土)、3/6(日)には無料(事前予約制)のトークイベントも行われました。
会場:BONCHI 4F TEN+オンライン配信あり
3/5(土)13:30~15:00
Vol.1 『気軽に漢方と暮らす -すこやかハーブ 大和当帰-』
ゲスト:𠮷田 奈麻 (POWER OF FOOD 代表)/国際中医薬膳管理師
3/6(日)13:30~15:00
Vol.2 『漢方風土記 奈良編』
ゲスト:杉本 格朗さん (杉本薬局)/漢方家
私は時間の都合上、観ることはできませんでした。
すごく観たかった…
会場アクセス
今回の会場となったBONCHIのアクセス方法です。
BONCHIは近鉄奈良駅から徒歩5分程度のところにあります。
近鉄奈良奈良駅の東改札を通り、2番出口に出ます。
2番出口を出るとすぐに東向商店街があるので、そこを右に進みます。
(「ならまち」の方に向かう)
商店街をまっすぐ抜けたら、つきあたりを左に曲がります。
すると奈良や京都特有の目立たないカラーのFamilyMartが見えるので、そこを右に曲がります。
(とにかく「ならまち」の方に向かう)
しばらく歩くとオシャレな建物のBONCHIが見えてくるのでゴールです。
▷BONCHI公式ホームページ BONCHI
さいごに
そんなに大きなイベントではなかったので30分もあればすべて見れるくらいの規模でした。
時間が余ったので帰りに奈良公園で鹿と遊んで帰りました。
〈参考サイト〉