コラム
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生薬の修治について

はちみかん
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生薬の修治とは

生薬原料に対し、効果を強めたり、毒性を弱めたりすることを目的として行う加工調製のことを修治と言います。

修治の方法として

  • 「蒸す」
  • 「煮る」
  • 「乾燥」

などがあります。

附子(ブシ)の修治

修治を行う生薬として代表的なものに附子があります。

附子に含まれるアコニチンは強い毒性を示すため、修治によりアコニチンを加水分解し減毒して方剤に用います。

附子に修治を行うことにより、アコニチンメサコニンなどの毒性の強いジエステルアルカロイドが加水分解されます

加水分解によりそれぞれ

  • アコニチン→ベンゾイルアコニン
  • メサコニン→ベンゾイルメサコニン

に変換されます。

人参(ニンジン)の修治

人参と紅参はどちらもオタネニンジンですが、修治の違いによって呼び名が変わってきます。

オタネニンジンの根を乾燥する前に蒸したものが「紅参」、蒸さなかったものが「人参」です。

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漢方薬剤師
こんにちは、漢方薬剤師のはちみかんです。 普段は薬局で薬剤師として働いています。 漢方医学・東洋医学が大好きなので、みなさんと一緒に学びを深めていけたら嬉しいです。
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