コラム
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生薬の重大な副作用について

はちみかん
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漢方薬は西洋薬と比較して副作用は少ないとされていますが、薬であるからにはやはり副作用はあります。

中には副作用の原因となる生薬が明らかになってきているのものもあります。

薬剤師国家試験でも登録販売者試験でも良く出題されるポイントです。

生薬の重大な副作用

漢方薬にはさまざまな生薬が含まれます。

その中でも注意したい副作用がいくつかあります。

今回はその中でも、特に重大な4つの副作用をご紹介します。

  • 偽アルドステロン症
  • 腸間膜静脈硬化症
  • 間質性肺炎
  • 肝機能障害

偽アルドステロン症

〈注意が必要な生薬〉
甘草

〈主な症状〉
尿量の減少
手足の浮腫み
血圧上昇
動悸
血清カリウム値低下 など…

腸間膜静脈硬化症

〈注意が必要な生薬〉
山梔子

〈主な症状〉
腹痛・便秘・下痢などを繰り返す
腹部膨満感
便潜血 など…

間質性肺炎

〈注意が必要な生薬〉
黄芩

〈主な症状〉
呼吸困難
発熱
咳症状 など…

肝機能障害

〈注意が必要な生薬〉
黄芩

〈主な症状〉
皮膚や目が黄色くなる
倦怠感
食欲不振 など…

副作用と誤治

漢方医学には「副作用」とは別に「誤治」という考え方があります。

漢方薬を服用して副作用が出てしまったというときは、誤った診断により、そもそもその人の証や体質に合わない漢方薬が処方されていた可能性が考えられます。

さいごに

今の日本の医療は西洋医学が中心であるため、漢方医学本来の証をみて処方を決めるということは比較的少ないのが現状です。

そうなると、どうしてもその人に合わない漢方薬を服用してしまい副作用が出てしまうということがあります。

また生薬の副作用は、今回紹介したもの以外にも報告されているものがあります。

証や体質に合わないから必ずしも副作用がでるかというとそうではないのですが、薬剤師としては、患者さんの体質や今の状態を見極めて薬剤による重大な副作用が発現しないように注意しておきたいところです。

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インスタでも副作用についてまとめています

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漢方薬剤師
こんにちは、漢方薬剤師のはちみかんです。 普段は薬局で薬剤師として働いています。 漢方医学・東洋医学が大好きなので、みなさんと一緒に学びを深めていけたら嬉しいです。
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